メルパラで誘導業者に騙されそうになった体験談
メルパラで自分のブログを紹介する女性(なりすましのサクラ業者)に騙されそうになった体験談を紹介します。「メルパラ」には、サクラ出会い系へと誘導したりサクラメールの送信先としてメアドを収集する目的で、あらかじめ作りこんでおいた個人ブログを検索させて、載せてあるアドレス宛にメールを送信させる業者が女性として登録しているので注意が必要です。
今回僕が遭遇したサクラ出会い系の業者は、これまでにない方法で巧みにサクラサイトへと誘い出そうとしてきました。始めの接触は、メルパラの「お気に入り」機能を通じてのものでした。「お気に入り」機能は、ハッピーメールの「いいね!」やワクワクメールの「気になります」、PCMAXの「気になります」と同様の機能で、投稿やプロフィールやメールのやり取りで気に入った人がいた場合に保存しておける機能です。女性誰かが自分をお気に入りに追加した場合に、その相手が「お気に入りされた」ページに一覧で表示されます。
上の画像は、僕のプロフィールを見てお気に入りに追加してくれた女性の一覧を表示している画面です。今回遭遇したサクラ出会い系の業者というのが、矢印で指し示した人物です。もちろん、この時点では特に怪しげな点はありません。
サクラ出会い系へと誘導するための新たな手口
そして、下の画像がこの“女性”のプロフィール画面です。
はじめの方の内容だけでも怪しさを十分感じますが、問題は矢印で指し示した後半部分です。以下に特徴的な部分を抜き出してみます。
基本このサイト内でのやり取りは希望していませんm(__)m
暇な時に皆様のプロフを覗いて楽しんでるだけです。。。
足あとペタペタごめんなさい!
一応アメブロで今の私の状況や料理の事を載せているので、
もし興味があれば覗いてみてくださいね☆
ここで登録している名前「めりぃりりぃぷりぃん」で調べれば出てくると思います♪
アメブロの自己紹介にメアドを載せているのでそっちにメッセくれると喜びます(笑)
気軽に絡んで下さいね~(*’∀’*)/
このように、ハンドルネームを検索させて見つけださせて外部の個人ブログに誘導し、そこに予め記載しておいたメールアドレス宛にメールを送信させようとしています。
そして、検索で見つかったのがアメーバブログ・なうのプロフィールページです。ご覧のように、しっかりとメールアドレスが記載されています。このアドレス宛にメールを送信してしまうと、十中八九、サクラ出会い系によるスパム(迷惑)メールの送信先として悪用されることになります。
利用停止にならないための巧妙な狙いと戦略
出会える系の出会い系において外部のサクラサイトへと誘導しようとする業者による女性登録者へのなりすましや、メールアドレス収集目的でのサイトの悪用自体は残念ながら決して珍しいことではありません。実際、これまでにもこのブログで取り上げたことがあるように、僕自身もそうした出会い系の業者に何度も遭遇してきました。
いずれの場合においても共通していたのは、メールなり、お気に入りへの登録なり、どちらかといえば直接的なアプローチをしてくるケースが多かったということです。今回のケースのように、登録しているニックネームを検索させて、ブログへと誘導して、さらにメールアドレスを見つけさせて、最終的にメールを送信させるなどという手の込んだ回りくどいやり方でアプローチされたことはありませんでした。
普通に考えると、最初からメールアドレスなりサクラサイトのアドレスなりを送りつけた方がよっぽど効率が良さそうなものです。直接的にメールアドレスやサイトアドレスを教える場合よりも、釣れる人が少なくなるのは明らかです。僕も「なぜ、こんな面倒で効率の良くない手口を使うんだろう?」と不思議に思っていました。
しかしこの、一見非効率的に思えるやり方を業者がしてきた背景には、業者なりの巧妙な戦略があることが徐々に分かってきました。
その戦略とは、サイト管理者に発見されて利用停止となるリスクを避けて長くサイトを悪用すること、です。
どういうことか分かりやすく説明します。
数百万人単位のユーザーが登録し、日々メッセージを送信するなどの活動を積極的に行う出会える系の出会い系においては、不正な利用をする業者などを取り締まる活動の一環として、不正な利用をしている人物がいないか、登録者のプロフィールやメールのチェックが行われています。外部サイトのアドレスを載せたプロフィールや、メールアドレスが記載されたファーストメールが大量に送信された際は、自動的に検知できる機能が備えられているなど、不正を速やかに発見し削除や利用停止措置がとれる体制が構築されているわけです。
しかし、今回のケースのように具体的なアドレスの記述がない、プロフィールコメントについては機械的に検知する術がまったくありません。そのため、管理スタッフの監視の目を掻い潜りサイトを悪用し続けることができる可能性が高くなってしまうのです。
つまり、不正利用者を取り締まる管理スタッフの目を盗んで、長期間に渡って男性登録者をサクラ出会い系へと誘導し続けることが可能となる、ということなんです。たとえ、それほど効率のいいやり方でないとしても、不正利用がバレずに長い期間男性を誘導し続けることができれば、直接的にアドレスを送りつけるやり方よりも長い目で見た場合、より多くの男性を騙すこともできてしまう可能性があります。まさに、この手口を使っている業者の狙いはそういった点にあるのです。
一般の女性かもしれないと思わせるためのブログ
手口の巧妙さが伺える点は他にもあります。それは、検索経由で誘導されるブログについてです。
この画像は、この“女性”の開設しているアメーバブログの記事のひとつです。やや簡単なものではありますが、一般の個人ブロガーが書いたものとしか思えない内容となっています。こういった普通の人が投稿しそうな内容のブログ記事は他にもあり、そのどれもが出会い系を匂わせる内容となっていないという特徴がありました。投稿されたブログの内容だけを見た人は、この“女性”がサクラ出会い系の業者とは露とも疑わないことでしょう。言い方を変えると、それぐらい巧妙に作りこまれているとも言えます。
メルパラから誘導された男性が、ある程度疑いの目を向けていたとしても、ブログを見て“普通の女性かもしれない”と思う可能性も決して小さくはありません。むしろ、サクラ出会い系の業者としては、100%確実に実在する女性と思わせる必要は必ずしもなく、可能性を少しでも感じさせて、メールを送信させることができさえすればいいわけですから、“ひょっとしたら本当に一般の女性かもしれない”と期待を抱かせ、ダメ元でメールを送信させるぐらいの気持ちにさせるには十分とも言えるでしょう。この点が一般的に知られている業者の誘導の手口と比較して危険なところです。
騙されないために男性が理解しておくべきことと注意するべきこと
僕らメルパラの男性登録者が気をつけなければならないことは、直接的に外部の出会い系を紹介されるわけではなく、今回のケースのようにブログなどの出会い系とは直接関連のないサイトを紹介されたとしても、決して誘導には応じない、ということです。
中には、メールを送ってサクラメールが大量に送られてきたとしても、そのメールアドレスを捨てればいいと判断して、フリーメールなどのいわゆる“捨てアド”から安易にメールを送る男性もいますが、これはまったくもって薦められません。
相手の“女性”が実在する一般の女性であることはほとんどないことや、サクラメールが送られてくる被害に遭うリスク以外にも、求めに応じてメールを送る行為そのものが、サクラ出会い系の業者によるメルパラ(出会い系)の悪用を助長することにつながりかねないためです。つまり、ほとんどない可能性にかけて誘導されてメールを送ることによって、巡り巡って出会いづらくなる要因を自ら創りだしてしまうことになるのです。
出会い系で出会える場合は、このようにわざわざブログを紹介されるというようなことはまずありません。それ以前に、メールアドレスをブログのプロフィールに記載し誰もが見ることができる状態にしている女性など普通に考えて絶対いないことは明白です。くれぐれもわずかな可能性を期待して釣られたり、誘導されることのないよう注意しましょう。
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ここがポイント! – 記事の概要とまとめ
- メルパラには「お気に入り」に登録するやり方で気を惹こうとする誘導業者がいる
- 誘導業者であることが露見しないように、アメブロにブログを開設し、記載してあるメールアドレス宛てにメールを送らせようという用意周到な手口を使っている
- 出会い系に登録している一般の女性は、間接的、直接的を問わず、ブログや外部サイトなどに誘導しようとすることは一切ない